訪問活動再開 600キロの旅

昨年9月以来の
訪問音楽療法に行ってきました
 
福島県広野町の光洋愛成園
(Jビレッジのある町)

久しぶりの投稿なので
簡単に説明しますと

知的障害者の入所施設で
震災前は
福島県富岡町にあった施設です
 
原発事故により
まず県内の三春町へ避難
落ち着ける場所を求めて
そこからさらに
群馬県高崎市へと
彼らは
施設丸ごと避難生活を余儀なくされました
  

富岡町というのは
 避難指示解除準備区域(平成29年4月1日解除)
 居住制限区域(平成29年4月1日解除)
 帰還困難区域
という状況を抱える地域です
 
 
私たちが訪問活動を始めたのは
高崎市内にある国立施設敷地内へ避難を始めた頃
2011年の11月ですから
今から6年近く前のことです
 
 
言葉も気候も違う土地で
職員さんも利用者さんも
家族と離れ離れになり
手探りの生活を続けていました
 
 
私たちが
ふとしたご縁から出会った施設でした
 

170709発散〜
 
当初から
継続的な活動を決意していた私たちは
数ヶ月に一度の頻度で
高崎へ通い続けました
 
 
もとから音楽の好きな彼らは
すぐに反応してくれましたが
数十分のセッションで
30名あまりのメンバー全員と
深く関わっていくのには
時間が必要です

 
回数を重ねるごとに
彼らはわたしたちを受け入れ
思い思いの関わり方を
示してくれるようになりました
 
 
はぁ〜満喫中


ご家族と職員のみなさんの努力の末
福島県広野町に
あらたに土地を取得し
施設を新築
移住したのは去年の春でした
 
移住までの1年あまり
職員さんもメンバーも
もうすぐ行くんだ
もうすぐだ!
と県内へ戻れることに
わくわくしていました
 
ですから
「ようやく帰れるのは
嬉しいことですね」
と声をかけたところ
 
「帰れませんよ!」
とにわかに厳しい顔をした
職員さんのコメントに
ハッとさせられました
 
 
どんなに近くであろうと
県内であろうと
そこは
”帰る”のではなく
”行く”ところなのでした
 
ただ
少しでも
家族の住む町に近くなることで
一緒に住めるようになったり
会いに行き来することが
できるようになる
というだけのこと
 
 
腹立たしさと
あきらめと
さまざまな感情が
交錯していることを
改めて知ることになりました

 
待ってた〜
 
それでも
移住までの数ヶ月は
本当にワクワクとしていた
彼らでした
 
 
ですから
引っ越しは
彼らの次善の到達点であり
わたしたちのサポートの
終了を意味する
と思っていたのです
 
 
けれども
昨年ご連絡をいただいて
ぜひ来て欲しい と
 

訪ねてみると
そこには
あらたな困難が
生まれていることを知りました
 
 
不特定の人が出入りする
治安の悪さ
人口の少なさからくる
職員数の不足
 
 
利用者さんたちが
新しい環境になじむまでの
障害ゆえの困難さ
 
 
遠方そして人口の少なさによる
ボランティア訪問者の激減
 
 
町の規模の違いからくる
余暇活動の選択範囲の減少etc.
 
 
さまざまな理由が重なって
彼らは刺激の少なさに
耐える暮らしをしていました
 
 
そこで
職員さんたちに
熱望されたのが
わたしたちの活動でした
 
 
遠くて申し訳ないんですけど・・・
そういいながらも
セッションをリクエストしていただいた
そのわけは
 
 
こんなに繰り返し訪ねて
彼らを理解し
活き活きとさせてくれる人はいない
 
ということでした
 
 
うつむいたままだったり
激しく動き回ったり
発音が不明瞭だったり
奇声を発したり


いわゆる障害としては重度と認定される
ひとりひとり
違う特性の彼らは
 
その知識や経験がない人からは

・どう接していいかわからない
・反応がない
 
と思われてしまうことが多いのです
 
 
そのため
職員さんは
ボランティアさんにとても気を遣います

 
 
私たちは
障害への知識と理解を以って
セッションを行っていますので
 
うつむいている姿勢の中にも
表情がニコっとなったり
からだをゆらしてリズムに乗っている
ことを見逃しません
 
 
奇声を発していることは
喜びの表現な人もいる
と思って
全身の表現を観察して
受け取るようにしています
 
 
袖をめくって
と言ってくる彼は
親愛、甘えの表現をしているのだ
という理解をしてコミュニケートします
 
 
そんなわたしたちを
職員さんは
 
おふたりが来てくださると
利用者さんたちを
誤解しないので
本当に安心で
嬉しいし
自分たちも心から楽しんでます
 
 
とおっしゃいます
 
 
そして昨日の
セッションでは
メンバーのみなさん
さらにリラックスして
ちょっとわがまま
ちょっと毒舌
リクエストも続出するという
より主体的なセッションになりました


セッション後
職員さんと
振り返りの打ち合わせをしていますと
 
 
いやー
あんなに楽しそうに
しているのは
久しぶりでした
 
 
としみじみおっしゃるのです
今日の全員集合
 
 
つまり
それほど
移住してからの生活では
刺激となることが
少ないことを意味します
 
 
セッションが
意味あるものであったことは
嬉しいのですが
高崎での避難生活に比べて
人との交流
文化的刺激が
減ってしまった現実に
心が痛みました
 
 
どうしたら
より彼らが幸せに暮らせるのか
わたしたちができる貢献は
どんな方法があるだろうか
 
 
そんなことを
考えるようになった訪問でした
 
そして
小さなアイデアが
浮かび始めています
 

一人の力は小さい
でも無力じゃない
1回の活動はささやか
でも無駄じゃない 
 
 
だから
できることを
できるときに
こつこつと
 
 
音楽の持つやさしさにつつまれて
場を創る
お金を創る
機会を創る
 
その時々の
できることを
積み重ねていこうと思います
広野の愛成園
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