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新聞掲載記事 『バッグ作り、元気の源…福島・避難の障害者ら』

封筒再利用 評判呼ぶ

東京電力福島第一原発事故で避難を余儀なくされた福島県双葉郡の障害者たちと、同県郡山市の障害者支援団体が、使用済み封筒を再利用して作った紙製バッグが評判を呼んでいる。資源のリサイクルを進め、避難生活で失いがちな働く意欲を取り戻そうと企画された。県内外から注文が入り、当初は週2日だった作業を週3日にして増産に励んでいる。

バッグを作っているのは郡山市の「JDF被災地障がい者支援センターふくしま」(白石清春代表)と、同市に避難中の肢体・知的障害者ら7人。同センターが市内で運営する「ふたば製作所」で作業している。昨年暮れ、センターの大掃除で大量に出た使用済み封筒を見た障害者から「もったいない」という声が上がり、7月に製作が始まった。

 バッグは縦30センチ、横34センチで、「つながりのかばん28(ふたば)」と名付けられた。丈夫な製品にするため、使用済み封筒を接着剤で重ね貼りしたり、表面にロウを塗って防水加工したりと、工夫を凝らした。表面に「28」と手書きされ、おみくじ入り小袋や活動を紹介する文書も同封される。一連の作業はメンバーが分担。他の福祉団体から使用済み封筒、結婚式場から残ったロウソクを譲ってもらい、材料のほとんどを廃物でまかなっている。

 月産100個の計画だったが、県外から大口注文が入るなど、これまでに生産した計約200個は完売する売れ行き。同センター職員の富永美保さん(49)は「避難が続く人を支援しようと始めた製作で、リサイクルにもなる。支援の輪を広げたい」と話す。

 富岡町の自宅を離れて郡山市の借り上げアパートに一人で住む女性(60)は、「避難生活は不安だが、製作所では人と話せるし、体も動かせるからいい。やりがいがある」と喜ぶ。

 バッグは1個1000円(送料300円)。ふたば製作所がある郡山市の「交流サロンしんせい」(024・983・8138)やインターネット上で販売している。

(2013年8月31日 読売新聞)
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